仏スト5日目、通勤客の足に混乱 マクロン政権正念場の週に
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【12月10日 AFP】フランスでの年金制度改革案に反対する大規模なストライキは9日、5日目に入り、国内各地で通勤客らの足に混乱が生じた。一方の仏政府は同日、11日の改革案公表を前に労組幹部らと最後の協議を行った。
労働組合はエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領が改革案を撤回するまでストを続けると言明。パリなどの都市では10日に大規模な抗議デモの実施が予定されている。
パリの地下鉄は9日、大半の路線が完全運休となり、一部はラッシュアワーにのみ数本運行。これにより市内では大規模な渋滞が発生した。パリ交通公団(RATP)は10日も同様の混乱を予想している。高速鉄道TGVの運行本数も通常の5分の1にとどまった。
航空便は9日には欠航がなかったものの、エールフランス(Air France)は10日の便について国内線の25%と短距離国際線の10%をそれぞれ削減した。
9日には先週のストで在宅勤務を行っていた多くの人が通勤を始めており、今週は今回のストが国民の支持を得られるかが試されることになる。(c)AFP/Clare BYRNE