【12月9日 AFP】(更新)トルコ内務省は9日、「テロリストの戦闘員」とされる人々と家族関係にあるフランス人11人を同国へ送還したと発表した。

 同省は「フランス国籍者11人が出身国へ送還された」と発表。フランスの司法当局筋も、女性4人とその子ども7人がシリア北東部のクルド人支配地域にあるキャンプを出た後、同日フランスに到着したことを認めた。

 仏政府は2014年にトルコと交わした協定で、シリアからトルコを通じ帰国を試みた過激派の送還を認め、自国で投獄することに同意していた。9日に帰国した女性のうち2人には既に逮捕状が出されていた。司法筋によると、2人はテロ関連の罪で訴追され、拘束された。

 残る2人の女性も警察が行方を追っていた人物で、パリのシャルル・ドゴール(Charles de Gaulle)空港に到着後に身柄を拘束されたという。送還された子どもたちは児童保護当局の管理下に置かれた。

 トルコ政府は、シリアやイラクでイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」に参加するために出国した自国出身者の受け入れを拒否する欧米諸国を批判。ISの外国人戦闘員約1200人を拘束しているとしている。

 トルコ内務省は、外国人戦闘員らの新たな送還が始まった先月11日以降、「外国人テロリスト」59人が出身国へ送還されたと先週発表していた。うち26人が欧米諸国に送還されたという。(c)AFP