【12月12日 Xinhua News】中国招商銀行(China Merchants Bank)が発表した最新のクレジットカード利用者データによると、同行のクレジットカード保有者6000万人余りのうち、1990年代生まれと2000年代生まれの割合は40%に迫っている。この世代の消費データの分析からは、若者の消費習慣に変化が起きていることが分かる。

 インターネット時代に生まれた90~00年代生まれの若者はクレジットカード市場の主要な消費者層に成長しつつある。招商銀のクレジットカード申請者データでは、申請者の低年齢化傾向が鮮明だ。10月末時点の保有者のうち、申請年齢が30歳未満の保有者は66.38%を占め、4000万人に迫った。

 この世代の新たな消費観として特徴的なのが趣味の重視。これまでは同じコストで性能をどれだけ実現できるかが問題だったが、現在では趣味をどれだけ楽しめるかが関心の的となっている。

 1~10月のデータでは、招商銀のクレジットカード保有者の消費支出は90~00年代生まれで前年同期比30%増、80年代生まれで同12%増、70年代生まれで同10%増だった。70年代生まれと80年代生まれにとってクレジットカードは資金回転のツールにすぎないが、90年代生まれにとってはハイパフォーマンスを得るためのツールになっている。90年代生まれの保有者のうち45%は、日常的な消費で特典を気にかけており、外食やチャージ、料金支払い、チケット予約などの際に銀行アプリを開いて値段を比較することが習慣化しているという。

 物質的な消費が多様な成長を遂げる中、90~00年代生まれの若者は精神世界も重視し始めている。招商銀クレジットカードの本土以外での消費データによると、90~00年代生まれの利用者は今年、204カ国・地域を訪れ、これまでほとんど訪れることがなかった西太平洋の島国にも足を延ばしている。30歳以下の80%はスタイルの維持を重視し、70%は定期的な学習習慣があるとのデータもある。若者は自ら体験することを重視しており、公演や試合を見に行きたいという若者の数は倍増している。各種の芸術施設の来場者に占める90~00年代生まれの割合は75%に上った。(c)Xinhua News/AFPBB News