【12月11日 CNS】来場者から「時間がかかりすぎる」「面倒だ」「態度が悪い」などのクレームがあったことを受け、上海ディズニーランド(Shanghai Disneyland Park)は今月2日より、入場者の安全検査にX線検査器を導入した。

 今年9月、上海ディズニーランドは、来場客や市民から安全検査に関する多くの厳しいクレームを受け、顧客の遊覧への悪影響を極力低減するため、人に優しい、温かさを感じさせる安全検査プロセスとサービスをスタートさせている。

 記者が先日、上海ディズニーランドを訪れた際、入り口に2か所あるセキュリティーゲートにはそれぞれ1台ずつX線検査器が設置され、警備員の誘導の下で、来場者らはスムーズに所持品の安全検査を受け、要請があれば、来場者自身でバッグや袋などを開け、警備員の検査を受けていた。その他の入場ゲートでは、依然として人間の手による安全検査を行っていた。

 来場者の徐さんはインタビューに答え、「X線検査器の速度は従来の手作業に比べてはるかに速くなった」と感想を述べた。

 来場者の陳さんによると、上海ディズニーランドへは4回目の来場だが、X線検査器は従来方式に比べ便利だ、という。特に子供を連れてきた時には、X線検査のほうが簡単で便利だと感じるだろう。

 上海ディズニーランドによると、X線検査器は今のところまだテスト段階にあり、技術的な安定性や効率と顧客からのフィードバックなど実際の状況を見つつ、設備の調整・試験を進め、将来の大量導入に備えるとしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News