【12月9日 AFP】19カンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部は8日、第38節の試合が行われ、クルゼイロEC(Cruzeiro EC)はホームでパルメイラス(Palmeiras)に0-2で敗れた。この結果、同チームは創設から98年で初の2部降格が決まり、ファンが暴徒化したため試合は残りわずかのところで中止となった。

 ベロオリゾンテ(Belo Horizonte)を本拠地とするクルゼイロは、4度のリーグ制覇を誇る名門。最近では2014年にリーグを制し、ブラジル杯(Copa do Brasil)では同国最多となる6度の優勝を果たしているが、今季はリーグ戦の最後の5試合で全敗となり、2部降格を余儀なくされた。

 クルゼイロが2失点目を喫すると、観客席で小競り合いが起きる中、不満を募らせたファンが破壊した座席を選手に向けて投げ入れたため、試合は残り5分というところで中止になった。騒動を鎮めようとした機動隊は、催涙ガスを用いてこれに対応した。

 クルゼイロが降格を免れるには、この日パルメイラスに勝利した上で、セアラSC(Ceara SC)がボタフォゴFR(Botafogo FR)に敗れる必要があった。しかし58分に先制ゴールを許すと、終盤には降格を決定的なものにする2点目を決められた。

 最終的にセアラはボタフォゴと1-1で引き分けたため、クルゼイロに3ポイント差をつけて今シーズンを終えることになった。(c)AFP