【12月9日 CNS】言葉の間違いをただす専門雑誌「咬文嚼字(Yaowen Jiaozi)」編集部は2日、2019年10大流行語を発表した。「文明互鑑」「ブロックチェーン」「ハード・コア」「融梗」「〇〇は1000万あるが1番重要なのは△△」「檸檬精(レモンの精)」「996」「我太難/南了(つらすぎる)」「お前の感覚は要らない、重要なのは私の感覚」「霸凌主義」が選ばれた。

 10の流行語の中で、5つは映画とバラエティー番組から生まれた。「ハード・コア」と「〇〇は1000万あるが1番重要なのは△△」は、いずれも年頭に上映されて人気を呼んだSF映画「流転の地球(The Wandering Earth)」の中で出てきた言葉だ。

 以下、一部を紹介する。

■「ハード・コア」

「硬核(ハード・コア)」は英語の「hardcore」からきている。本来は、一種の力強く激しいリズム感のある音楽を指すが、後に「メジャーな視聴者向けの、一定の難易度と越えにくいハードルのある事物」を指すようになった。

■「お前の感覚は要らない、重要なのは私の感覚」

 2019年夏に人気を博したバラエティー番組「中餐厅」の中で店長を演じた俳優、黄暁明(Huang Xiaoming)が、レストランの経営について、他の人々の意見を無視した時に言ったセリフだ。これ以外に「もう議論は不要だ」「私の言うことを聞け、私が決める」などがネット上でまねられ、ネットユーザーから大いに皮肉られた。

■「我太難/南了(つらすぎる)」

ショートムービーのプラットフォーム「快手(Kuaishou)」の「土味(Tuwei、どんくさい)ムービー」が火付け役だ。動画には悲しいバックミュージックが流れ、主役の男は眉間にしわを寄せ、目はうつろで、「つらすぎる、プレッシャーが半端ない」とつぶやく。この動画が投稿されると「つらすぎる」は瞬く間に広まる。その後、ネット上で「つらすぎる」をテーマとする絵文字が出現し、中には「辛い(つらい)」に別の同音異字を当てたものも出た。「つらすぎる」の流行は、庶民の日々の生活の中でストレスを解消する一つの表現かもしれない。(c)CNS/JCM/AFPBB News