【12月8日 AFP】19-20ドイツ・ブンデスリーガ1部は7日、第14節が行われ、首位ボルシア・メンヘングラッドバッハ(Borussia Moenchengladbach)は後半アディショナルタイムのPKで2-1とバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)から勝利を収め、トップを守った。敗れた王者バイエルンは7位に後退した。

 敵地ボルシア・パルク(Borussia Park)に乗り込んだバイエルンは49分、負傷したコランタン・トリソ(Corentin Tolisso)との交代で前半から投入されていたイバン・ペリシッチ(Ivan Perisic)が強烈な反転シュートで相手守護神ヤン・ゾマー(Yann Sommer)の牙城を崩し、先制に成功した。

 しかしボルシアMGも60分、DFのラミー・バンセバイニ(Ramy Bensebaini)が力強いヘディングシュートを決め、劣勢の展開の中、最初のチャンスで同点に追いついた。

 そして迎えた後半アディショナルタイム、マルクス・テュラム(Marcus Thuram)がハビ・マルティネス(Javi Martinez)の不用意なスライディングで倒されてPKを獲得すると、マルティネスが2枚目のイエローカードで退場する中、バンセバイニがプレッシャーのかかるPKをしっかり成功させて逆転。押される時間が長かった中での勝利が決まるホイッスルが吹かれると、ホームの観客は喜びを爆発させた。

 バイエルンはこれで前節のバイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)戦に続く2連敗。前節と同様、数多くあった好機をふいにした自分たちを責めるしかない負け方だった。この日は6回の決定機があったが、エースのロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)がそのうち2本を外すなどゴールが遠かった。

 当初は年内限りの約束だったところから、就任後の5連勝でシーズン終了までの続投が濃厚になったとうわさされるハンジ・フリック(Hansi Flick)暫定監督にも、この連敗で重圧がかかっている。

 フリック暫定監督は「明らかに相手を上回り、チャンスも多く作っていた中での連敗にいらついている」と憤った。

 レバークーゼンがルーカス・アラリオ(Lucas Alario)の2ゴールでシャルケ04(Schalke 04)から2-1の勝利を収めるなどしたため、バイエルンは順位を三つ落として7位に後退し、ボルシアMGとの勝ち点差も7ポイントに開いている。

 対するボルシアMGはRBライプツィヒ(RB Leipzig)と勝ち点1差の首位を守った。本拠地に1899ホッフェンハイム(1899 Hoffenheim)を迎えたライプツィヒは、ティモ・ヴェルナー(Timo Werner)の2ゴールなどで3-1の勝利を収め、リーグ5連勝を飾った。

 ルシアン・ファーブル(Lucien Favre)監督に重圧がかかっているボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)は、ホームでフォルトゥナ・デュッセルドルフ(Fortuna Dusseldorf 1895)に5-0で大勝。ジェイドン・サンチョ(Jadon Sancho)と主将のマルコ・ロイス(Marco Reus)がそれぞれ2ゴールを挙げたドルトムントは3位に浮上し、敗れたデュッセルドルフは16位に後退した。(c)AFP/Ryland JAMES