【12月7日 AFP】米下院は6日、パレスチナ和平問題で2国家共存による解決を支持する決議を可決した。パレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)の併合も考えているイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相に警告を発した形だ。

 ヨルダン川西岸の併合に関連する決議が可決されたのは初めて。おおむね民主党が賛成、共和党が反対して可決された今回の決議は、ネタニヤフ首相への支持を隠さない米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領に警告する意味合いもある。

 決議は、2国家共存による解決は「ユダヤ人国家、民主国家としてのイスラエルの存続と、独自の国家を持ちたいというパレスチナ人の正当な望みの両方を実現させることができる」と指摘し、米国は、イスラエルとパレスチナの双方に、「一方的な領土の統合や、イスラエルとの交渉の枠組み外でパレスチナの独立を実現しようとする試み」といった「対立の平和的解決をさらに遠のかせるような措置」を取らせないようにすべきだとしている。(c)AFP/Shaun TANDON