【12月7日 AFP】タイの洞窟で少年らの救出に貢献した英国人ダイバーが、米電気自動車(EV)大手テスラ(Tesla)の共同創業者イーロン・マスク(Elon Musk)氏(48)に対し、小児性愛者(ペドフィリア)呼ばわりされて名誉を毀損(きそん)されたとして1億9000万ドル(約206億円)の損害賠償を求めていた裁判で、米ロサンゼルスの裁判所の陪審は6日、1時間足らずの評議の後、原告の訴えを退ける評決を下した。

 マスク氏は2018年7月、タイの洞窟に閉じ込められたサッカー少年らを救出するためミニ潜水艦の活用を提案したが、ダイバーで、英国とタイで暮らす金融コンサルタントでもあるバーノン・アンズワース(Vernon Unsworth)氏(64)は「売名行為」に他ならないと一蹴。これに反発したマスク氏は、2200万人のフォロワーを持つツイッター(Twitter)にアンズワース氏は「ペド野郎」だと投稿した。アンズワース氏は裁判でも、マスク氏の試みは「売名行為」との主張を維持した。

 マスク氏は法廷で、カッとなって思わず「ペド野郎」とツイートしてしまったが、アンズワース氏が小児性愛者だと非難する意図はなかったと主張。すでにツイッターで謝罪していたが、法廷で改めて謝罪した。(c)AFP/Javier TOVAR