【12月7日 AFP】女子テニス、元世界ランク1位のキャロライン・ウォズニアッキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)が6日、コート上での目標は「すべてやり遂げた」と述べ、来月の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2020)を最後に現役を引退する意向を示した。

 四大大会(グランドスラム)通算3度目の決勝進出となった昨年の全豪オープンで初のメジャータイトル獲得を果たした29歳のウォズニアッキは、自身のインスタグラム(Instagram)アカウントに、「コート上で夢に描いてきたことは、すべてやり遂げた」「常に自分に言い聞かせてきたのは、テニスを離れてもっとやりたいことが出てきたら、それが潮時だということ」と投稿した。

 2005年に15歳にしてプロに転向したウォズニアッキは、2010年からこれまで合計71週にわたり世界ランク1位を維持した。シングルスで成し遂げたツアー優勝は、2017年のWTAファイナルズ(BNP Paribas WTA Finals Singapore 2017)を含めて30回に上っている。

 これまで11シーズン連続で世界トップ20位以内を維持していたものの、今年はけがの影響で同37位に沈んでおり、決勝に進出したのは1回のみと低迷していた。

 米プロバスケットボール(NBA)で優勝経験を持つ夫のデビッド・リー(David Lee)氏との家族生活に専念し、自身が患っている関節リウマチの啓発活動に携わっていきたいというウォズニアッキは、「最近の数か月間で、コートの外での人生においてもっと成し遂げたいことがあると気づいた」とすると、「これ(引退の決断)は自分の健康とは何も関係ない」と説明した。

 ウォズニアッキは、来月ニュージーランド・オークランドで開催されるASBクラシック(2020 ASB Classic)に出場した後、2020年シーズンのグランドスラム初戦となる全豪オープンでキャリアの幕を閉じることになる。(c)AFP