【12月9日 Xinhua News】今年57歳になる佘征軍(She Zhengjun)さんは、中国安徽省(Anhui)宣城市(Xuancheng)涇県(Jing)特産の上質な毛筆「宣筆(せんぴつ)」の製作技術を継承する家に生まれた。20歳から毛筆製作を学び始め、今では佘家製筆の6代目として、国家級無形文化遺産「宣筆製作技法」の代表的伝承者の一人となっている。

 佘氏によると、規格に合った宣筆の製作には四つの大きな工程と108の細かい作業が必要であり、優れた宣筆を製作できるまでには少なくとも10~12年の学習と経験が必要だという。

 佘氏は息子の協力により、インターネット通販サイトの淘宝(タオバオ、Taobao)に出店している。毎年7万本以上の宣筆をオンラインで売り上げ、一部は日本や韓国など海外にも輸出されているという。(c)Xinhua News/AFPBB News