【12月6日 AFP】オーストラリア東部沿岸で森林火災が猛威を振るう中、最大都市シドニー北郊にあるオーストラリア・ウオークアバウト野生生物公園(Australia Walkabout Wildlife Park)は、ディンゴや有袋類、クジャク、トカゲなど、動物300匹を避難させたことをAFPに明らかにした。

 豪東部は長引く干ばつの影響で、ここ3か月間は毎日のように新たな森林火災が発生し、各地で消防当局が対応に追われている。シドニー近郊でも100か所以上で延焼しており、地元消防団だけでは消火が追い付かない状況だ。

 この窮地を救うため、米国とカナダの消防隊が6日、オーストラリア入りした。ニューサウスウェールズ州地方消防局(New South Wales Rural Fire Service)のシェーン・フィッツシモンズ(Shane Fitzsimmons)局長は、「クリスマスと新年を迎える特別な時期に、家族や愛する人と過ごす時間を犠牲にして助けに来てくれた」と述べ、謝意を表明した。(c)AFP