【12月6日 AFP】東京五輪の大会組織委員会は5日、東京の夏の暑さを懸念して再び競技スケジュールを見直し、トライアスロンと馬術のスタート時間を早めると発表した。国際オリンピック委員会(IOC)はすでに、猛暑への心配を理由にマラソンと競歩の会場を北海道に変更している。

 2020年の東京五輪では、開催期間中の夏に気温が40度に上る可能性があり、医師からはアスリートをはじめボランティアや観客の命が危険にさらされると指摘されている。

 大会組織委員会によると、トライアスロンは男女個人が1時間前倒しされて午前6時30分開始となり、混合リレーも午前8時30分から同7時30分に繰り上がる。また、馬術の総合馬術(クロスカントリー)に関しても、スタート時間が当初予定していた午前8時30分から変更され、同7時30分から同8時の間になるという。

 東京五輪の大会組織委員会は、これまでの準備状況に関して高い評価を得ている一方で、夏の猛暑に加えてテスト大会で発覚した水質の問題が頭痛の種となっている。

 今年8月に行われたトライアスロンのテスト大会では、高温を理由にランの距離が5キロに短縮されたものの、フランスの選手が熱中症の疑いで搬送される事態が起きた。また、同月に開催されたパラトライアスロンW杯(2019 Tokyo ITU Paratriathlon World Cup)では、高レベルの大腸菌が検出されてスイムが中止を余儀なくされた。(c)AFP