【12月6日 AFP】英仏独3か国が国連(UN)のアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)事務総長に宛てた書簡で、イランが核兵器が搭載可能な弾道ミサイルを開発していると非難していたことがわかった。これに対し、イランのモハンマドジャバド・ザリフ(Mohammad Javad Zarif)外相は5日、「必死のうそ」だと一蹴した。

 英仏独3か国の国連大使は書簡で、イランの行動は2015年の同国の核合意をめぐる国連決議と「矛盾している」と批判した。

 これを受けてザリフ氏はツイッター(Twitter)への投稿で、英仏独は核合意を順守する上での自分たちの「惨めな無能さ」を隠そうとしており、「米国のいじめに屈している」と反論した。

 書簡は11月21日付で、4月にソーシャルメディア上で出回った、イランによる新たな中距離弾道ミサイル「シャハブ3(Shabab3)」の発射実験の映像に言及し、「技術的には核兵器の搭載が可能」と指摘した。

 イランの国連大使は書簡でこれに応じ、英仏独は「不確かな情報源」や「古い報道」を使って誤った議論をしようとしていると非難。「イランは弾道ミサイルと打ち上げロケットに関連する活動を断固継続する決意がある。どちらも国際法上の固有の権利の範囲内だ」と述べた。

 イランは核ミサイルの開発計画を否定し、核開発は平和的なエネルギー生産と医療目的だとしている。(c)AFP/Dario THUBURN