【12月10日 Xinhua News】青州はかつて山東省(Shandong)に存在した古代中国九州の一つで、悠久の歴史をもつ。1996年、北魏時代に建立された同省青州市にある竜興寺の穴蔵(あなぐら)から400体余りの仏像が出土した。

 石灰石やアラバスター(漢白玉)、花崗岩(かこうがん)、陶土、鉄、木、泥などを材質とし、北魏、東魏、北斉から隋、唐、北宋時代にかけて作られたさまざまな仏像のうち、最大のものは高さ320センチ、最小のものは20センチ。仏や菩薩、弟子、羅漢、飛天(天人・天女)、供養者などをモチーフに作られ、生き生きとした表情をたたえ、滑らかな曲線を持ち、極めて高い芸術性が感じられるこれらの仏像は、中国の仏教美術史を研究する上での貴重な実物資料となっている。

 竜興寺の仏像をテーマにした展覧会は、これまで米国や日本、ドイツ、スイス、英国などで相次いで開催されてきた。ほほ笑みを浮かべた仏像や優雅で上品な身なりをした菩薩、今にも飛び出してきそうな飛天、そして、力強く生き生きとした教法を守護する鬼神 「護法」を目にした人々は、きっと深い感銘を受けるだろう。(c)Xinhua News/AFPBB News