【12月5日 AFP】フィリピンを今週直撃した台風28号(アジア名:カンムリ、Kammuri)による死者が、13人に上った。当局が5日、発表した。

 台風28号は3日に同国北部を襲い、強風により倒木や家屋の損壊などの被害が出た。首都マニラにある国際空港も、異例の12時間に及ぶ閉鎖に追い込まれた。

 国家災害当局は、新たな死者は見つかっていないとしながらも、現場からの報告を検証する過程で死者数が増える恐れがあると述べた。

 この台風で、学校135校が被害を受け、家屋約1200棟が倒壊した。最大の被災地域の作物被害は、約17億円に達すると推定されている。

 フィリピンを襲う嵐や台風は毎年平均20に上り、大勢の人が命を落としている。災害が起こりやすい地域では、住民の貧困が常態化している。(c)AFP