【12月4日 AFP】(写真追加)英国で開催されている北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に先立ち、首都ロンドンにあるバッキンガム宮殿(Buckingham Palace)で3日に催された歓迎会で、英加仏とオランダの4か国の首脳らが、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の長時間のメディア露出をやゆする会話を交わす様子をカメラが捉えていた。

 同首脳会議は4日、ロンドン近郊のワトフォード(Watford)で開催された。動画は英国の代表取材班が撮影し、これをカナダ国営放送CBCが見つけて字幕を付けた。

 映像ではボリス・ジョンソン(Boris Johnson)英首相が、エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領に対し「それが遅刻した理由ですか?」と尋ねているのが聞こえる。

 これを受けてカナダのジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相が、「彼(マクロン氏)は予定外の40分間の記者会見をしたから遅れたんですよ」と話している。

 この歓迎会の前に、マクロン氏はトランプ氏と会談。両大統領はNATOの戦略や貿易問題で意見を異にしていることが公になっており、メディアとの質疑応答が長時間に及んでいた。

 マクロン氏は、英国のアン王女(Princess Anne)とオランダのマルク・ルッテ(Mark Rutte)首相も目を向ける中、トランプ氏との会談にまつわる話をしたものとみられるが、マクロン氏がカメラに背を向けているため、その声は周囲の雑音に紛れて聞こえない。

 ただこれを受けてトルドー氏が「ええそうです、彼はこう宣言したんですよね…」と愉快そうに言い、「彼の側近らがぼうぜんと口を開けるのを、あなたはただ見ていたのでしょう」と話している。(c)AFP