【12月4日 AFP】フランス東部ストラスブール(Strasbourg)近郊のユダヤ人墓地で3日、100基以上の墓にかぎ十字や反ユダヤ主義的な落書きがされているのが発見された。当局によると、この数時間前にも近隣の村で同様の被害が確認されていた。

 同地域を管轄する政府当局は、ストラスブールの西約25キロに位置するウェストフェン(Westhoffen)の墓地で荒らされた107基の墓の損傷について捜査していることを明らかにした。またこの墓地から約20キロ離れた村でも、反ユダヤ主義的な落書きが見つかったという。ここ1年、アルザス(Alsace)地方では人種差別的な器物損壊事件が多発している。

 フランス全体でも反ユダヤ主義的な犯罪に関する通報は急増しており、2018年には前年比で74%増加した。これを受け、欧州最大のユダヤ社会とイスラム社会を抱える同国では懸念が広がっている。(c)AFP