【12月4日 AFP】米ユナイテッド航空(United Airlines)は3日、古くなったボーイング(Boeing)757-200型機と置き換えるために、エアバス(Airbus)A321XLR型機を50機注文したと発表した。購入総額は65億ドル(約7060億円)と推定される。

 米航空機大手ボーイングは、2度の墜落事故で計346人が死亡した737MAX型機の運航が世界中で停止され深刻な危機に陥っている。さらに今回のユナイテッド航空によるエアバス機への置き換えは、さらなる打撃となりそうだ。ボーイングは中型機市場では現在、エアバスA321XLR型機に対抗できる新型機を有していない。

 ユナイテッド航空によると、エアバスA321XLR型機の納入は2024年の予定で、これに合わせてボーイング757-200型機は引退が見込まれる。

 A321XLR型機は導入後、米東海岸のハブ空港であるニューヨークやニューアーク(Newark)、さらに首都ワシントンを発着する欧州路線の追加便として運航されるという。

 ナローボディー(単通路型)のA321XLR型機は、前モデルのA321LR型機と比較して航続距離が15%伸び、ワイドボディー(双通路型)の長距離型機に代わるコスト効率の良いモデルとして登場した。

 一方、737MAX型機の運航再開に重点を置いているボーイングは、新中型機の発表予定を来年まで見送っている。(c)AFP