【12月4日 AFP】英国人ダイバーが米電気自動車(EV)大手テスラ(Tesla)の共同創業者イーロン・マスク(Elon Musk)氏(48)を名誉毀損(きそん)で訴えた裁判で、マスク氏は3日、米ロサンゼルスの裁判所に出廷し、ダイバーを文字通り小児性愛者(ペドフィリア)呼ばわりしたわけではなく、いわれのない侮辱を受けたので言い返しただけだと主張した。

 黒いスーツに暗い色のネクタイという格好で出廷したマスク氏は、タイの洞窟で少年らの救出に貢献したダイバーのバーノン・アンズワース(Vernon Unsworth)氏をツイッター(Twitter)で「ペド野郎」呼ばわりした時、「憤慨」していたと主張した。

 アンズワースさんは2018年7月、救出活動に際しマスク氏が提案したミニ潜水艦の建造を「売名行為」と切り捨てた。

 マスク氏は、「親切心から子どもたちを救出しようとしたのに、いわれのない攻撃を受けた」「憤慨した」と述べ、「間違った指摘で侮辱的だったので、言い返しただけだ」と説明した。

 マスク氏の代理人アレックス・スピロ(Alex Spiro)氏は法廷で、「これらのツイートは疑われているような犯罪ではない。2人の男性によるけんかの中での冗談、皮肉のツイートだ」と主張した。

 3日の審理には英国とタイで暮らすアンズワース氏も出廷した。6日までに結審の見込み。(c)AFP/Laurent BANGUET