【12月5日 CNS】中国・湖北省(Hubei)武漢市(Wuhan)の武漢動物園(Wuhan Zoo)のパンダ科学教育エリアで近ごろ、新しい展示品として「新鮮なパンダのふん便」がお目見えした。

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 11月26日、同園のパンダ館を訪れると、パンダの姉妹「春俏(Chun Qiao)」と「胖妞(Pang Niu)」は昼食中だった。飼育員は餌を与えるほか、パンダの飲食の状況と排せつの状況をカメラで撮影し、それが終わると、パンダの当日の新鮮なふんを選び、科学教育エリアの展示ケースに入れた。

 飼育員の曹駿(Cao Jun)さんによると、パンダのふん便の色、形、成分を毎日観察し、重さを計量することで、パンダの胃腸機能が正常かどうか知ることができる。ふんは通常、特別なにおいはなく、竹を主とする餌を多く食べた場合は、ほんのりと竹の香りがするという。

 この他、ふんから作られたトイレットペーパーが隣に展示されている。パンダのふんには大量の竹繊維が含まれており、これを利用して作れば、原料とエネルギーの節約になるという。園の企画部門の担当者によると、従来の動画や写真で作った教材に比べ、このような実物を使った教材のほうが子どもらを引き付ける効果が高いという。

 「春俏」と「胖妞」は7月11日、四川省(Sichuan)雅安(Ya'an)にある碧峰峡(Bifengxia)基地からやってきた。半年の適応期を経て、2頭とも完全に武漢での生活に慣れたところだ。

 パンダの科学教育エリアの見学は無料で、入園券さえ購入すれば、ふんを近距離で感じることができる。(c)CNS/JCM/AFPBB News