【12月3日 時事通信社】北大西洋条約機構(NATO)は3日、最初の本部が設置されていた英ロンドンで創設70年を記念した首脳会議を開く。2日間の日程で、第2次世界大戦後、東西冷戦期を経て西欧安定の礎となってきた軍事同盟の結束維持を示せるかが焦点となる。

 ただ、集団防衛における負担の不公平さに不満を募らせ欧州批判を繰り返すトランプ米大統領と、独仏との亀裂は深刻化。欧州内でも軍事的自立を訴えるマクロン仏大統領とNATOを重んじるドイツや東欧諸国との温度差が表面化しているほか、シリア北部で越境軍事作戦を展開したトルコへの批判も出ており、議論は紛糾する可能性がある。

 首脳会議に先立ちトランプ氏は3日、NATOのストルテンベルグ事務総長と会談した際、記者団の質問に応じ、NATOを「脳死」状態と評したマクロン氏の発言を「大変な暴言」と批判するとともに、ドイツの国防支出負担の低さをやり玉に挙げた。貿易についても「欧州連合(EU)は米国をとても不当に扱っている」と述べ、改めて欧州に強い不快感を示した。(c)時事通信社