【12月2日 AFP】19NFLは1日、第13週の試合が各地で行われ、ヒューストン・テキサンズ(Houston Texans)が28-22でおよそ10年ぶりにニューイングランド・ペイトリオッツ(New England Patriots)から勝利を挙げた。

 テキサンズは第1クオーター終了間際にQBデショーン・ワトソン(DeShaun Watson)からデューク・ジョンソン(Duke Johnson)へ14ヤードのタッチダウンパスが通ると、そのまま一度もリードを譲り渡さず2010年1月以来となるペイトリオッツ戦での白星を飾り、1ゲーム差でアメリカン・カンファレンス(AFC)南地区の首位を守った。

 3タッチダウンパスと1タッチダウンレシーブを記録したワトソンは「大きな勝利だ」「僕らはNFLトップのチームとだって戦える」とコメントした。

 さらにワトソンは、ペイトリオッツのQBトム・ブレイディ(Tom Brady)との直接対決について、「彼は史上最高の選手」「僕にとっては特別な機会で、彼が引退する前に少なくとも1勝はしなくちゃならない。僕にとってはきょうの勝ちが必要だった」と勝利を喜んだ。

 パス47本中24本成功で326ヤードを獲得したブレイディに対して、ワトソンは25本中18本を成功で234ヤード獲得だったが、NFLでも数少ない1試合で3タッチダウンパスと1レシーブを成功させた選手となった。キャリア初のタッチダウンレシーブは第4クオーター、トリックプレーからデアンドレ・ホプキンス(DeAndre Hopkins)の横パスを受けて成功させた。

 ワトソンは「あれはこの4週間、練習してきたプレーなんだ」「絶好のチャンスだった。行けるか確認しようとしてホプキンスの方を見たけど、いや、このまま決めると思い直した」とコメントしている。

 ボルティモア・レイヴンズ(Baltimore Ravens)は、終了間際にジャスティン・タッカー(Justin Tucker)が49ヤードのフィールドゴール(FG)を決めて20-17でサンフランシスコ・フォーティナイナーズ(San Francisco 49ers)に競り勝ち、今季のスーパーボウル(Super Bowl LIV)進出を狙う強豪対決を制して連勝を8に伸ばし、戦績を10勝2敗とした。

 QBラマー・ジャクソン(Lamar Jackson)は雨の中、パスではわずか23本中14本成功で105ヤード獲得にとどまり、自ら「僕のところがかなりめちゃくちゃだった」と認めたが、同時にタッチダウン一つを含めてランで101ヤードを獲得した。

 またタッカーは、これで第4クオーターのFGが38本連続で成功。これはNFLの現役選手では最長記録となっている。

 クリーブランド・ブラウンズ(Cleveland Browns)は13-20でピッツバーグ・スティーラーズ(Pittsburgh Steelers)に敗戦。ブラウンズのマイルズ・ギャレット(Myles Garrett)がスティーラーズのQBメイソン・ルドルフ(Mason Rudolph)をヘルメットで殴る乱闘騒ぎを起こし、無期限出場停止になった試合から2週ぶりの再戦だったが、そのときとは逆に敗れたブラウンズは、プレーオフ進出が厳しくなっている。(c)AFP