【12月2日 AFP】オランダの警察は1日、ハーグ(Hague)の繁華街で先月発生した刺傷事件で、逮捕されたホームレスの男(35)にテロ行為の動機があることを示す証拠は見つからなかったと発表した。同市中心部のショッピング街で起きたこの事件では、十代の少年少女3人が負傷した。

 事件は各店舗で一斉にセールが行われる「ブラックフライデー(Black Friday)」の11月29日、人々が買い物に興じていた中で発生。男はその翌日の30日に逮捕された。

 警察はツイッター(Twitter)の投稿で、「事件を起こした明確な事情はまだわかっておらず、テロ行為の動機があったとする証拠はまだ見つかっていない」とし、「刺傷に至った動機については現在も捜査中だ」と述べた。

 警察によると、容疑者には定住地がなく、「ハーグ中心部のホームレス用シェルターで逮捕された」後、取り調べのために警察署に連行された。

 被害者は13歳の少年1人と15歳の少女2人で、被害者同士に面識はなかった。3人とも病院で手当てを受けたが、一晩で退院した。(c)AFP