【12月2日 AFP】19-20スペイン1部リーグは1日、第15節が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)はリオネル・メッシ(Lionel Messi)が終盤に決勝点を決め、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)から1-0の勝利を収めた。

 2日に発表されるバロンドール(Ballon d’Or)で最多6回目の受賞が濃厚といわれるメッシが、またチームを救った。スコアレスドローが見え始めた86分、メッシはルイス・スアレス(Luis Suarez)とのワンツーから決勝点を奪取。アトレティコとのリーグ戦27試合で25ゴール目を決めたが、ワンダ・メトロポリターノ(Wanda Metropolitano)では初得点だった。

 レアル・マドリード(Real Madrid)と同勝ち点の首位を維持したバルセロナのエルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)監督は「大きな勝ち点3だし、精神面でも大きい。自信を持ってクリスマス期間に入れる」とコメントした。

 敗れたアトレティコは、「エル・クラシコ(El Clasico)」が18日に延期されたことで消化が1試合少ないレアルとバルセロナに勝ち点6差をつけられ、首位争いから後退した。これで、前半戦終了時に首位と勝ち点9差がつく可能性があり、さらに後半戦の両チームとの直接対決はどちらもアウェーゲームとなっている。

 ディエゴ・シメオネ(Diego Simeone)監督は「われわれには勝ち点が必要だ」「大きく離されたわけではないが、気がかりではある。プレーの内容には満足しているが、勝ち点3を取れなかった以上、笑顔になることはない」と話した。

 バルセロナでは、このオフに1億2000万ユーロ(約145億円)でアトレティコから移籍し、古巣との対戦となったアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)がアトレティコのファンからやじを浴び、スタジアムの外に今もあるグリーズマンの銘板には、ネズミのおもちゃが置かれた。

 後半にはジェラール・ピケ(Gerard Pique)がアルバロ・モラタ(Alvaro Morata)に遅れてタックルに行ったが、幸運にも2枚目のイエローカードは提示されなかった。

 セビージャFC(Sevilla FC)は1-0でCDレガネス(CD Leganes)を本拠地で下し、バルセロナとレアルと勝ち点1差の3位を守った。63分にDFディエゴ・カルロス(Diego Carlos)が決勝点を押し込み、公式戦無敗を10試合に伸ばしている。(c)AFP/Tom ALLNUTT