【12月1日 AFP】メキシコ北部コアウイラ(Coahuila)州で11月30日、麻薬密売組織とみられる集団と警察との銃撃戦があり、州当局によると警官4人を含む少なくとも14人が死亡した。

 銃撃戦が起きたのは、米国との国境から約60キロに位置するビジャウニオン(Villa Union)。30日の正午前、重武装集団が乗ったピックアップトラック数台が町内を走行しているのを警官らが発見し、銃撃戦となった。

 ミゲル・アンヘル・リケルメ(Miguel Angel Riquelme)州知事は記者団に対し、死者のうち4人は警官で、7人は麻薬組織の構成員とみられると語った。さらに、町外の路上で身元不明の遺体3体が見つかったという。

 また、州知事によれば、警官6人が負傷したがいずれも軽傷で既に退院した。このほか、州政府によると正確な人数は不明だが、子ども1人を含めた数人の行方が分からなくなっている。

 銃撃戦後、警察はピックアップトラック12台、大口径銃を数丁と銃弾を押収した。リケルメ知事の公式フェイスブック(Facebook)には、銃弾の痕が多数残る町長室の動画や、銃撃戦後の混乱の様子を捉えた写真が投稿されている。(c)AFP