【12月1日 AFP】19-20イングランド・プレミアリーグは30日、第14節が行われ、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)は3-2でボーンマス(AFC Bournemouth)に勝利し、ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督就任後の公式戦連勝を3に伸ばした。

 トッテナムはデレ・アリ(Dele Alli)が2得点を決めると、孫興民(Heung-Min Son、ソン・フンミン)のクロスに見事なボレーで合わせたムサ・シッソコ(Moussa Sissoko)が2年以上ぶりとなるゴールを挙げ、3-0とした。その後、交代で入ったボーンマスのハリー・ウィルソン(Harry Wilson)に2点を決められてひやりとしたが、逃げ切ってモウリーニョ体制下で3連勝を飾り、リーグ戦の順位を暫定で5位に上げるとともに、4位との勝ち点差を6に縮めた。

 モウリーニョ監督は「この試合で満足できる部分はたくさんあった。他に改善しなくてはならない面もあるが、それは当たり前のことだ」「試合の入りはまた良くなかったし、最後も良くなかったが、かなり長い時間、良いプレーができた。勝利と勝ち点3、華麗なプレー、質の高いゴールをうれしく思う」とコメントした。

 これまでの指導者キャリアでは、極端に守備的な戦術が批判されることも多かったモウリーニョ監督だが、今回のトッテナムはこれで3試合で16ゴールと得点を量産している。

 守備では3試合とも2失点を喫しているが、中盤のアリをハリー・ケイン(Harry Kane)のすぐ下のかなり高い位置でプレーさせる大胆なスタイルが大量のゴールにつながっている。監督が就任時に優先課題として挙げていたアリの復活が、ここまでは3試合3ゴールというかたちで結果をもたらしている。

 モウリーニョ監督は「私にとってアリはMFではなく、現在やっているようなケインの近くでプレーするスタイルの選手だ。これが彼のベストポジションだと思う」と話している。

「監督からすれば最高の選手だ。メディアも、ファンも、誰もが彼の話をするし、それには理由がある」「非常に良いプレーをしている。これ以上は求められないほどだ」 (c)AFP/Kieran CANNING