【12月1日 Xinhua News】中国内外の科学者の研究チームはこのほど、河北省(Hebei)豊寧(Fengning)地区で見つかった恐竜の化石は、ニワトリのような大きさながら非常にどう猛なコンプソグナトゥス属の新種「英良迅猛竜(Xunmenglong Yingliangis)」と判明したと発表した。

 研究チームの中国地質大学(北京)の邢立達(Xing Dakai)副教授は、恐竜の進化の理解に重要な意義を持つと語った。

 チームは邢氏を筆頭に英良世界石材自然歴史博物館の鈕科程(Niu Kecheng)執行館長や米シカゴ大学(University of Chicago)の宮下哲人博士ら中国内外の学者で構成され、研究論文は学術誌「Creteceous Research」(白亜紀研究)に掲載された。

 邢氏によると「英良迅猛竜」は白亜紀初期に生息していた小型肉食恐竜で、化石は頭部などが欠けて完全ではないが、同じ種類の恐竜から姿を推定することが可能。

 全長約30センチで、ほっそりしたよく動く首の上に軽い頭蓋骨がある。口元の牙は小さいが非常に鋭く、さらにカーブしており、自分より小さい動物に致命的な打撃を与えられる。また、これまでにアジアで見つかったコンプソグナトゥス属のうち、最も古く小さい種だという。

 邢氏は「英良迅猛竜」が中国華北地区の花吉営地層から発見され、同地層に白亜紀初期の熱河生物群で最も古い動物群が残されている可能性があると指摘。「英良迅猛竜」は生物と地理、地層モデルを見直すきっかけになるだろうと語った。(c)Xinhua News/AFPBB News