【11月30日 AFP】国連(UN)の気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)の開幕を来週に控えた29日、気候変動対策を訴える世界規模のデモがオーストラリア・シドニーや東京などを皮切りに始まった。

 シドニーでは、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリ(Greta Thunberg)さん(16)の訴えに共感する数百人が保守派の与党・自由党の本部前に集まり、デモを行った。

 デモは東京・新宿でも行われ、数百人が気候変動の危機を訴えるために通りを行進。トゥンベリさんの行動に大変触発されたというデモ参加者の19歳の学生は、今行動を起こさなければ手遅れになると思い、自分ができることを何かしたかったと語った。また、日本ではほとんど誰も地球温暖化の問題に興味を持っていないので、危機感を覚えるとも語った。

 先月には世界の主要都市のほぼすべてで「気候ストライキ」が行われ、数百万人が参加している。

 今回のデモはスペインの首都マドリードで来週始まるCOP25を前に企画された。12日間にわたって行われるCOP25には約200か国が参加する。(c)AFP/Andrew BEATTY