コンゴではしか大流行、今年の死者5000人超 WHO発表
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【11月29日 AFP】アフリカ中部のコンゴ民主共和国で麻疹(はしか)が流行しており、今年に入ってこれまでに5000人以上が死亡した。世界保健機関(WHO)が27日、明らかにした。この数は、同国におけるエボラ出血熱による死者数の2倍以上に当たるという。
WHOの予防接種部門を統括するケイト・オブライエン(Kate O'Brien)氏はスイス・ジュネーブで記者らに対し、同国でのはしかの流行規模は「世界最大」であり、「われわれがこれまでに経験した中でも最大規模」だと述べた。
WHOによると、同国で記録された症例数は今月17日の時点で25万270件で、うち5110人が死亡したという。
同国は今年6月にはしかの流行を宣言。9月には流行を食い止めるため、緊急予防接種運動に乗り出した。
WHOは、この運動は継続されているが、接種の完了は年末までかかる見通し。
オブライエン氏は、はしかは依然「同国の至る所」で流行しており、罹患(りかん)者の大半は「子どもと乳児」だと明かした。(c)AFP