【11月29日 AFP】中曽根康弘(Yasuhiro Nakasone)元首相が29日午前、死去した。101歳だった。

 保守主義者として知られた中曽根氏は、東西冷戦(Cold War)中の1982年11月から87年11月までの5年間首相を務め、西側陣営の一員としての日本の立場を確立した。特に当時、貿易摩擦が生じていた米国との関係改善に尽力し、軍事的側面から日米同盟を推進。当時のロナルド・レーガン(Ronald Reagan)米大統領とは「ロン」「ヤス」とファーストネームで呼び合う関係を築いた。

 1982年の所信表明演説では、日本外交の基本は「欧米をはじめとする自由主義諸国の一員」として外交努力を行うことだと述べ、米国を「最も重要なパートナー」と位置付けた。(c)AFP