【11月29日 AFP】米国は28日の感謝祭を前に大雪とハリケーン級の暴風を伴う2つの低気圧に襲われ、帰省の足に大きな乱れが生じた。ミシガン州など5州では27日、停電のため約30万人に影響が出た。

 米国の感謝祭は1年でも人の移動が特に多い時期で、推計5500万人が車か飛行機で旅程を組んでいるとみられる。だが、米西部と中西部では複数の幹線道路が大雪のため通行止めとなったほか、空の便も数百便が欠航した。

 暴風雪は26日、コロラド州に見通しの全く利かないホワイトアウトに近い状態をもたらし、ワイオミング州は約30センチの積雪に見舞われた。この嵐は速い動きで中西部から五大湖(Great Lakes)方面へ移動した。

 一方、西部では気象専門家が「爆弾サイクロン」と呼ぶ危険な嵐がオレゴン州南部とカリフォルニア州北部を直撃した。

 米国立気象局(NWS)は、北西部では1962年以来の猛烈な暴風雪となっていると警告。いずれの低気圧も28日にかけて勢力を弱める見込みだが、交通の乱れは週末を通して続くとの見通しを示している。また、カリフォルニア州南部は大雨のため、28日まで鉄砲水に注意するよう呼び掛けた。

 映像前半は米CBSテレビがミネソタ州で撮影・提供。後半はオレゴン州南部とカリフォルニア州北部を直撃したサイクロンの衛星画像、米海洋大気局(NOAA)提供。(c)AFP/Daniel WOOLLS