【11月29日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は28日、アフガニスタンの首都カブール郊外にあるバグラム(Bagram)空軍基地を予告なしで訪れ、現地に駐留する米軍兵士らと感謝祭を祝った。トランプ氏はまた、米国がアフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)との協議を再開したことを明らかにした。

 約2時間30分の訪問中、トランプ氏はカフェテリアで兵士らに七面鳥をふるまい、格納庫の中で写真撮影に応じ、演説するなどした。また、アフガニスタンのアシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)大統領と会談した。

 トランプ氏は記者団に対し、「タリバンは交渉を希望している。われわれは彼らと会っており、停戦が必要だと主張している」と述べた。

 2001年9月11日の米同時多発攻撃を受けて米国がアフガニスタンを侵攻してから18年、同国には現在約1万3000人規模の米軍部隊が駐留している。

 米史上最長となるアフガニスタン戦争の終結に向け、米国は今年に入り米軍の撤退をめぐってタリバンと大筋で合意した。しかし、トランプ氏は9月、タリバンとの1年に及ぶ和平協議は「死んだ」と述べ、アフガニスタンで米兵1人が死亡したことを受けて米首都ワシントン近くで予定されていたタリバン幹部らとの会談を取りやめていた。(c)AFP