【11月29日 AFP】サウジアラビアは28日、捕虜としてきたイエメン反政府武装勢力「フーシ派(Huthi)」の構成員128人をイエメン首都サヌアの空港に送り、解放した。5年にわたるイエメン内戦の終結に向けた取り組みに弾みをつける狙いがある。

 捕虜らは赤十字国際委員会(ICRC)の飛行機3機で到着。空港内でフーシ派指揮官らや親族と対面する様子をAFP特派員が目にした。

 イエメンに駐留するサウジ主導の連合軍は今週、フーシ派の捕虜200人の解放を予告したほか、2016年から商用便の運航が停止されているサヌアの空港から、診療の必要な患者を航空搬送することを認めると表明していた。

 サウジ政府高官は今月、フーシ派との「チャンネルは開いている」と表明。その後、同派はサウジへの攻撃を停止している。

 同派は捕虜送還の決定をたたえている。(c)AFP