【11月29日 CNS】中国の最北端に位置する黒竜江省(Heilongjiang)漠河市(Mohe)で25日、気温が氷点下30度に達し、この影響で蓮花湖に1000メートルにわたる「氷の泡」が現れた。氷の泡が現れる世界の有名な三大湖の一つで、自然がもたらした不思議な現象をその目で見ようと中国人とロシア人の観光客が殺到した。

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「神州(中国の別称)の北極」といわれる漠河市は、冬の気温が氷点下40度以下までになる。この日、漠河市観音山(Guanyinshan)風景区の蓮花湖の表面は完全に凍結。氷の層は最も厚い部分で60センチを超え、透明な氷の中で白い泡の列が形成されている。

 風景区の責任者によると、湖の底から放出されたメタンガスが上昇する過程で「瞬間冷凍」され、氷の層に閉じ込められることで泡の形になるという。湖で氷の泡の面積は3000平方メートル以上に達している。連なる氷の泡は「空飛ぶ円盤」や「サンゴ」「観音様」などさまざまな形に見え、自然の生み出すアート作品が多くの写真家や観光客を引き寄せている。

「こんな美しい景色は初めて見ました。本当に不思議で自然の無限の魅力を感じました。写真やビデオをたくさん撮ったので、家族や友人に見せます」。ロシアからの観光客のイリーナさんは興奮ぎみに語っていた。(c)CNS/JCM/AFPBB News