【12月4日 CNS】中国自転車協会が主催する「2019年中国自転車産業会議」が11月22日、北京で開催された。同協会の劉素文(Liu Suwen)理事長は「中国はこれまで累計10億台以上の自転車、電動アシスト自転車、電動自転車を160か国・地域に輸出した」と報告。世界一の自転車大国として、世界中の市民が環境に優しい形で活動する選択肢を提供しているとアピールした。

 中華人民共和国が成立した1949年、国内の年間自転車生産台数は2万台未満だったが、70年後の現在は8000万台以上に増加した。中国がつくり出した電動自転車も今や年間生産台数は3000万台以上に達している。年間生産額は1000億元(約1兆5400億円)を超え、世界一を誇る。

 劉理事長は「中国の自転車会社は海外で工場を設立し、規模をますます拡大している。その国に人材や資金、技術を提供しているだけでなく、地元の雇用を増やし、生活に利益をもたらしている」と強調。さらに「新エネルギー、5G、人工知能(AI)などの技術が自転車産業に変革をもたらし、ビッグデータの活用が産業の革新を大きく支えていく」と述べ、新技術との融合でさらに発展していくと展望を語った。

 自転車で出かけることは資源エネルギーの節約や環境保護につながり、心身の健康にも有益だ。自転車業界は、政府の関係部門が自転車専用道路を整備するなどの施策を積極的に進め、「環境と健康に優しいライフスタイル」つくりをPRしていくことを期待している。(c)CNS-中国経済網/JCM/AFPBB New