【11月28日 AFP】ナイジェリア軍は27日、イスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」に関わっていなかったことが確認されたとして、これまで拘束していた983人を釈放した。中には何年も拘束されていた人もいるという。

 北東部ボルノ(Borno)州マイドゥグリ(Maiduguri)にある軍の施設から釈放された人々は、「社会への復帰と統合」のため、文民当局の管轄下に移送された。

 ボルノ州知事は、 今回釈放された人々はボコ・ハラムの戦闘員ではなく、「適正な評価と捜査」を通じて「関与が疑われていた違法行為がなかったことが確認された」と述べた。

 人権団体は、同国北東部で過去10年間に及んだ軍とボコ・ハラムの戦闘の中で、軍が罪のない市民を無差別に一斉拘束したと非難している。

 活動家らによると、収容施設は過密状態で不衛生である上、拷問や超法規的処刑を受けた人もいるという。(c)AFP