多数の賛否両論が聞こえてきた今回の東京モーターショーだが、出展車両だけに限って見れば、なかなか見所の多かったショーだったと思う。どう考えても実現不可能な絵空事のコンセプト・カーは少なく、欧州のモーターショーのように東京が初公開となる市販車、もしくは近日発売予定の新型車が数多く見られた。そんな「東京ショーも随分大人になったな」と感じられる内容だったことも、満足度が高かった要因のひとつかもしれない。

展示車両の中で一番のトピックは、ホンダ・フィットとトヨタ・ヤリスという日本を代表する2台のスモール・ハッチバックが同時に世界初披露されたことだ。「欧州でガッツリ勝負したいのね」というヤリスに対し、フィットは従来モデルのイメージを残しつつも愛らしい感じのスタイリングに仕立てるなど、日本市場をかなり強く意識しているように見える。果たしてどちらが好まれるか?発売はどちらも2020年2月からの予定。

フィット以外の注目車種をいくつかご紹介。マツダMX-30。欧州市場を主軸に据えた電気自動車で、日本にも導入される。

ショー終了後に正式発表されたダイハツのスモールSUV、ロッキー。トヨタ版も有り。

スバルはレヴォーグの次期モデルのデザイン・スタディを出展。ほぼこのままのデザインで2020年に発売されるはず。

アルファードの上を行く大型ミニバン。開発、生産はトヨタ車体が担当。

文=新井一樹(ENGINE編集部)