輸入車勢で数少ない参加者のルノーは、2019年ジュネーブ・モーターショーで発表した新型ルーテシアを目玉に据えてきた。ブースの中央に飾られた鮮やかなブルーのボディが映える5代目ルーテシアとともに来日したのが、ルーテシアのデザインを担当した"ルノー・エクステリア・デザイン担当バイス・プレジデント"のアンソニー・ロー氏である。彼曰く、新型ルーテシアの一番のアピール・ポイントはインテリアだという。

「まずインテリアを作り直したいと思いました。好評だった外観に対して、先代の内装デザインはあまり評判が良くなかったからです。デザインをシンプルにするとともに、水平基調を強めることで広さを表現しています。その結果、とてもスマートなデザインにまとめることができました」

大きく変わった内装に対し、外観はかなり従来モデルのイメージを色濃く残している。

「今やルーテシアは欧州でゴルフに次ぐナンバー2の販売台数を誇ります。もちろん同じセグメント内では最量販車種です。そんな人気もあって売れたモデルをどう変えるか?大変悩みました。ルーテシアらしさを損なうことなく、よりスポーティでシャープなイメージを与えることにしたのです。全体のフォルムはドラスティックには変わっていませんが、ディテールにこだわることで、それを上手く達成できたと思っています」

今後もライバルとの競争は増々激しくなるはず。そんな中でルノーとルーテシアはどんな強みを発揮していくのだろうか。

「私たちはベスト・イン・セグメントを目指しています。デザインではルノーがリーダーシップを取っていきたい。重要なのはファースト・インプレッション。新型ルーテシアでもヘッドライト周りの意匠にはかなり気を配りましたし、内装では見た目もさることながら触った感じをとても大切にしました」

ボディ・サイズは先代に比べると全幅は50㎜ほど広がったが、逆に全長は約50㎜短くなっている。彼曰く「室内の広さは先代のものをキープしています」。パワートレインはこれまでのガソリンに加え、ハイブリッドを設定。バッテリーなどかさばる物を追加する必要が出てくるが、「最初から織り込んで設計しているので」、室内を大きく侵食するようなことにはなっていない。

文=新井一樹(ENGINE編集部)