【11月28日 AFP】欧州連合(EU)は27日、行政執行機関である欧州委員会(European Commission)の次期委員長として、ドイツの前国防相で保守派のウルズラ・フォンデアライエン(Ursula von der Leyen)氏(61)を承認した。閣僚に相当する欧州委員候補らも併せて承認されており、来月1日に新体制が発足する。

 フォンデアライエン新体制の発足は今月1日に予定されていたが、フランス、ドイツが対立したことや、英国の離脱期限が迫っていたことで遅れが生じ、EUは影響力を低下させてきた。

 しかし、欧州議会(European Parliament)がストラスブールで行った信任投票は賛成461、反対157で可決され、棄権も89にとどまった。

 米中が地政学的、経済的な大国の地位を占める中、欧州は新たな役割を見いだすという課題を抱える。

 フォンデアライエン氏は演説で、「われわれの星、われわれの人々、われわれの経済の健康のため、欧州のグリーンディール」を実行すると述べ、気候変動対策に取り組むことを公約。さらに、欧州にはデジタル経済革命で世界をリードする力があると強調した。(c)AFP/Francoise MICHEL