【1月1日 AFP】自尊心を示すかのように頭を高く上げ、一列に並んで砂浜を歩く──英領フォークランド諸島(Falkland Islands)のオウサマペンギンは、同地の観光産業の目玉だ。

 フォークランド諸島には5種のペンギンが生息しており、オウサマペンギンはその一つ。ふわふわとした茶色のひなは人間をほとんど恐れないため、東フォークランド島(East Falkland Island)のボランティアポイント(Volunteer Point)では、観光客はペンギンに触れられそうな距離まで近づくことができる。

 フォークランド諸島の生物多様性は信じられないほど豊かだ。クジラやイルカだけでも、25種以上が生息している。だが、フォークランド諸島の観光地としての魅力を特に高めているのは、必ずペンギンに近づけるという環境だ。

 アルゼンチンからおよそ480キロ離れた南大西洋上。遠隔地にもかかわらず、フォークランド諸島の観光産業は成長している。2018年には、観光客数が6.3%増加。観光収入は29.4%増え、880万ポンド(約12億3000万円)に達した。

 映像は2019年10月撮影。(c)AFP/Barnaby CHESTERMAN