【11月27日 AFP】タイの国立公園で、レジ袋など7キロのごみをのみ込んだ野生のシカの死骸が見つかった。当局が26日に発表した。同国の海や森林にごみが散乱している問題に再び懸念が高まっている。

 当局によると、首都バンコクから北に630キロほど離れたナーン(Nan)県のクンサターン(Khun Sathan)国立公園で、10歳の野生のシカが死んでいるのが発見されたという。

 同国立公園内の保護区域の責任者は、死骸を解剖すると胃の中からレジ袋が見つかり、「これが死因の一つ」だと説明。公園が公開した写真からは、レジ袋の中にコーヒー粉末やインスタント麺の袋、ごみ袋やタオル、下着などが入っていたことが分かる。

 タイでは動物がプラスチックごみを食べて死に至るケースが相次いでおり、多数のセブン―イレブン(7-Eleven)店舗を運営する企業など小売り大手数社が、来年1月までに使い捨てレジ袋の提供を停止すると表明している。(c)AFP