【11月27日 Xinhua News】中国広東省(Guangdong)広州市(Guangzhou)の黄埔(Huangpu)税関は26日、同税関が越境EC(電子商取引)ルートで「Murata」のロゴマークが記された集積回路(IC)約100万点を発見・押収したことを明らかにした。これらは日本の村田製作所(Murata Manufacturing)製の集積回路の模倣品で、約10万8000元(1元=約16円)分に相当した。

 同税関の管轄区域である広州市黄埔区と増城区および東莞市(Dongguan)は、華南地区の重要な海上貿易ルートであり、中国で加工貿易が最も早く発展し、最も高い密度で分布する地区の一つでもある。同税関が昨年、監督・管理した輸出入総額は1億5300万元に上った。

 同税関は今年、知的財産権保護の特別行動を開始して以来、輸出入商品約400ロットに対する保護措置を講じ、権利を侵害する物品約192万点を押収、10カ国・地域の知的財産権を有する66社の合法的権益を保護した。

 同税関の口岸(通関地)監管処の馬青(Ma Qing)副処長は「95%以上の権利侵害物品は、外国ブランドの模倣品だった」と述べた。同税関は知的財産権保護行動中、国内外の企業を同等に重んじることを原則に、ビッグデータの分析を行い、海上輸送や越境ECなどの重点ルートを対象に管理監督と取り締まりを強化した。主な対象となった物品は、家電製品や衣類、カバンなどだった。

 同税関は昨年以来、輸出入商品503ロットを対象に知的財産権保護措置を講じ、権利侵害が疑われる物品352万点の通関を差し止め、252万点を押収した。押収総額は約600万元に上った。(c)Xinhua News/AFPBB News