【11月27日 AFP】国連環境計画(UNEP)は、26日に公表した年次報告書で、2018年に排出された温室効果ガスの量は二酸化炭素(CO2)換算で過去最高の553億トンに上ったと明らかにし、今すぐ大幅に削減しなければ、世界は気候災害を防ぐ機会を失うことになると指摘した。

 UNEPによると、世界の平均気温の上昇を1.5度にとどめるには、世界の温室効果ガス排出量を2030年まで毎年7.6%削減する必要がある。しかし現実は厳しく、過去10年間の排出量は、毎年平均1.5%上昇している。

 国連(UN)は、2015年に195か国が合意して採択された地球温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定(Paris Agreement)」の下で各国が表明した排出削減策が実行できたとしても、世界の平均気温は3.2度上昇する可能性があるとみている。もしそうなれば社会の在り方が根底から覆されかねないと科学者たちは懸念している。

 UNEPのインガー・アンダーセン(Inger Andersen)事務局長はAFPに対し、「われわれは温室効果ガス排出量を抑制できていない」と述べ、「今すぐ緊急対策を取り、世界中の排出量をかなり大幅に削減しなければ、気温上昇を1.5度にとどめる目標が達成できなくなる」と指摘した。(c)AFP/Patrick Galey with Marlowe Hood