【11月27日 AFP】薬物検査に関するデータを改ざんしたとして、ロシアが国際大会からの4年間の追放処分を科される可能性に直面している問題で、来年開催されるサッカー欧州選手権(UEFA Euro 2020)は処分の対象外になっていることが分かった。世界反ドーピング機関(WADA)の情報筋が26日に明かした。

 匿名を条件にAFPの取材に応じた情報筋によれば、サッカー欧州選手権は「主要大会でも世界選手権でもない」ため、ロシアの国際大会出場・開催を禁止する処分の対象から外れるという。

 来年の欧州選手権は全12都市の分散開催となり、ロシアのサンクトペテルブルク(St. Petersburg)でも試合が行われることになっている。

 WADAのコンプライアンス審査委員会(CRC)が25日に出した提案では、ロシアは来年の東京五輪も出場禁止になる可能性がある。この提案は来月9日に仏パリで開かれるWADAの常任理事会で協議される。(c)AFP