【11月26日 時事通信社】ベルリンで26日、ドイツ全土から集まった約5000台のトラクターが道路を占拠し、交通が大混乱に陥った。政府の環境政策で農業や畜産業が圧迫されていると抗議するためで、約1万人の農家らが怒りの声を上げた。

 「人々の腹を満たしているのはわれわれだ」などと抗議文を前に掲げた巨大なトラクターが何台も連なり、主要道路や観光名所ブランデンブルク門などを行進。経由地となった各地域でも交通に混乱が起きた。同様のデモは過去にもあったが、今回は最大規模だ。

 背景にあるのは、環境意識が高まる中、農業は土壌汚染の原因で、家畜を虐待していると不当な批判を受けているという不満だ。政府は9月、農薬や家畜の扱いを厳しく規制するなど環境に配慮した農業改革を閣議決定し、不満をため込んだ農家側の怒りが爆発した。政治に置き去りにされていると訴えている点で、フランスの「黄色いベスト運動」に似ているとも指摘されている。(c)時事通信社