【11月26日 AFP】中国の電子商取引(EC)大手アリババ(Alibaba、阿里巴巴)が26日、香港取引所に株式を上場し、公開価格を約6%上回る初値をつけた。

 計5億株の公開によって、中国で縁起が良い数字とされる8が並ぶ、880億香港ドル(約1兆2000億円)の調達を目指したアリババの新規株式公開(IPO)は、過去約10年間で最大級となる。

 米国ですでに上場を果たしているアリババは、香港市場での公開価格を1株当たり176香港ドル(約2450円)に設定。初値はそれを6.25%上回る187香港ドル(約2600円)をつけ、それから数分のうちに公開価格を7.67%上回る189.5香港ドル(約2640円)になった。

 時に暴力を伴う民主派デモの長期化と米中貿易戦争の影響で、香港経済が不況に見舞われる中、アリババでは今回の上場を香港自体に対する「信任投票」と位置付けていた。同社は当初約130億米ドル(約1兆4000億円)の調達が可能としていたが、こうした向かい風を受け、調達額を引き下げた。(c)AFP