【11月30日 CNS】中国・国家市場監督管理総局、公安部、教育部などで編成した連合行動チームは22日、北京で「厨房(ちゅうぼう)をよく観察して食品安全を促進させる」活動を行った。現在、全国に計50万か所以上ある各種の学校と幼稚園のうち、食堂を設置している学校は38万校、そのうち34万か所で「厨房の見える化」が実現している。

 この活動は、「インターネット+厨房の見える化」の知能化管理の新方式を社会に周知させることを目的とし、学校の食品安全に対する主体的責任を明確にさせるとしている。学校の食堂をネット上に公開して、保護者を安心させ、教師や学生や生徒・児童が安心して食べられることを目的とする活動だ。

「食堂の作業をネットでリアルタイムに見ることができれば、皆さん安心します。コックは、子どもたちにきちんと食べさせて、学校や保護者に安心してもらえるよう誠実にやるべき仕事です」。西安(Xi'an)のある学校のコックは22日、こう話した。

「食品安全問題対策連合行動チーム」のチーム長で国家市場監督管理総局の肖亜慶(Xiao Yaqing)局長は、「食堂厨房を表舞台に登場させる。『関係者以外立入禁止』だった場所をネット上にさらす。学校の管理と関係部門の監督が社会公衆の監督管理にまで広がり、管理のメカニズムが完備され、効率が高まった。今回の活動は学校の食品安全に的を絞った検査監督のオンライン化だったが、食品安全全体にとっての現場検閲にもなり、社会全体での共同管理の有効な推進にもなった」と活動の意義を指摘する。

 さらに肖局長は「学校の食品安全に対する主体的な責任を明確化し、社会と公衆が参加する仕組みを確立する。食品安全には『リスクゼロ』は存在しないが、その監督には『ゼロ容認』が必須。知能化監督管理を大々的に推進し、伝統的方式と現代情報技術を融合させ、食品安全の管理能力を高めていく」と強調した。(c)CNS/JCM/AFPBB News