【11月26日 AFP】イタリア・セリエA、ユベントス(Juventus)のクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)は、26日に行われる欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)のアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)戦に向けて、「復活」をアピールした。

 34歳のロナウドは現在膝の故障と闘っており、ユベントスを率いるマウリツィオ・サッリ(Maurizio Sarri)監督は、同選手がアトレティコ戦に出られるかは依然として不明だとの認識を示している。

 しかしロナウドは、「復活した」というキャプションに力こぶの絵文字を添え、練習の写真をツイッター(Twitter)に投稿して出場への熱意を示した。

 通算5度のバロンドール(Ballon d'Or)受賞を誇るロナウドは、かつてスペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)に9年間在籍しており、同都市のライバルであるアトレティコとは深い因縁がある。

 2014年のチャンピオンズリーグ決勝でアトレティコと対戦した際には、1点を記録してレアルの優勝に貢献。さらに両クラブが再び激突した2016年の決勝でも、PK戦で最後のキックを決めてレアルを大会制覇に導くなど、これまでアトレティコ戦では通算22得点を記録している。

 ユベントスとアトレティコは昨季のチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦でも対戦しており、第1戦ではアトレティコが2-0で先勝したが、第2戦ではロナウドがハットトリックの活躍を見せてユベントスが2戦合計3-2で勝利を収め、準々決勝の切符を手にした。

 今季のチャンピオンズリーグではわずか1得点にとどまっているロナウドは、前節のロコモティフ・モスクワ(Lokomotiv Moscow)戦と10日に行われたACミラン(AC Milan)とのリーグ戦で途中交代となり、怒りをあらわにしていた。

 その一方でロナウドは、その後にポルトガル代表として臨んだ欧州選手権(UEFA Euro 2020)予選では4得点の活躍で母国の本戦出場に貢献するなど、ユベントスでの鬱憤(うっぷん)を存分に晴らしているが、23日に行われたアタランタ(Atalanta)とのリーグ戦には出場しなかった。

 イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)や、ナポリ(SSC Napoli)で指揮を執った経歴を持つサッリ監督は、途中交代の采配についてロナウドから反発する発言があったというが、「ロナウドとは良い関係」を築いていると強調した。「これまで勝つことに慣れている選手が、途中交代させられて怒りを覚えているというのは、まだ多くのモチベーションがあることの裏返しだし、それは前向きな材料だ」

 ユベントスはすでにチャンピオンズリーグのベスト16入りを確定させており、グループ首位突破を懸けて同2位のアトレティコ戦に臨む。対するアトレティコは、ユベントス戦で勝利すれば決勝トーナメント進出が決まる。(c)AFP/Emmeline MOORE