フィリピン軍、IS系武装集団に拉致された夫婦救出 約2か月拘束
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【11月25日 AFP】フィリピン軍は25日、私有リゾートでイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」系の武装集団に拉致され、約2か月間拘束されていた英国出身の男性とその妻を救出した。当局が明らかにした。
夫婦は10月4日、南部ミンダナオ(Mindanao)島に所有するビーチリゾートで武装集団に拉致された。
フィリピン軍は25日、南部のホロ(Jolo)島でイスラム過激派「アブサヤフ(Abu Sayyaf)」の戦闘員らと銃撃戦を繰り広げた末に夫婦を救出した。アブサヤフは身代金目的に同国史上最悪規模の攻撃を仕掛けてきた武装集団で、ホロ島を拠点としている。
シリリート・ソベハナ(Cirilito Sobejana)中将はAFPに対し、「短時間の銃撃戦があったが、追跡する政府軍に制圧された戦闘員らは夫婦を手放した」と述べ、2人が無事だと明かした。
地元のアルビン・エンシナス(Arvin Encinas)軍報道官によると、身代金は支払われていないという。
救出されたのは、英国出身のアラン・ハイロンズ(Alan Hyrons)さんと妻ウィルマ(Wilma Hyrons)さん。首都マニラにある英国大使館は、2人が救出されたことを確認し、「フィリピン政府と当局に深い感謝の意を表す」と発表した。(c)AFP